



「到達! その先」
大改訂版 再演決定!
「到達! その先」について
「到達!」の初演は、2020年7月に行われている。これがどういう時期だったかというと、新型コロナウイルス感染症が世界を席巻し、この先どうなるかわからない状態の疑心暗鬼が空気を支配していた頃のことである。そんなときによくもまあ芝居なんかやったもんである。緊急事態宣言が発出されて、訳のわからないまま学校は休校になり、公共施設は閉鎖された。
しかし、岩手では、表向きまだ第1号患者が発生していない、ということになっている状況で、それでも様々な制約を受けつつ上演した作品である。
マスクは必須、ソーシャルディスタンスという、すでに死語になりつつある言葉が嵐のように吹き荒れ、消毒用アルコールは不足し、必須のマスクも手に入らない状態だった。アベノマスクが配布され、のちに在庫が問題になるとか、とにかくなんだかよくわからない自粛の連続技で、同調圧力も威力を増し増して困った状態になっていた頃である。
客席は半減でスペースを取り、登場人物は同時に登場する場合、原則的に3人以内にする、みたいなルールを決め、さらには15分程度で空気を入れ換える休憩も入れた。今振り返れば滑稽にも見えるが、それを大真面目にやらなければ演劇も出来ないような不安と不信だらけの状況だった。
さらに、万が一関係者が発症して、公演を中止せざるをえない状況になった場合に備えて、終盤を除いて映像で芝居を撮影し、配信までした。これは舞台となる学校の教室や、記者会見場など、場所を探してロケしたりしたこともあって、なかなか面白い経験だった。今でもその映像は架空のYouTubeに残っているので、今回との比較で見てもらうのも一興だと思う。
また、刻々と状況が変化する中で、どのように芝居づくりをしてきたのかを稽古中にしたためたものが、くらもちのnoteに書き記してあるので、そちらも見ていただくと「ああ、そんなことだったのだよなぁ」としみじみ思い出すこともあると思う。(『架空の劇団第22回公演「到達!」の上演について、その1~6』を探して読んでみてください)
そんな世界に取り巻かれて作った作品なので、当時の空気感が色濃く出ている。しかしそれは、その後に起こった、よりネガティブな変化を映し出してはいない。
この作品は、学校の教室でのPTA役員決めから始まり、押しつけたはずの者が押しつけられ、最終的には国会から国際会議にまで至るという壮大なスケールを持つ作品である。
であるが故に、その後に起こった数々の「まさか」の事態を射程に入れるべく改変を行うべきだろうと考えた。
というわけで、終盤にかけて初演時とは違う要素を取り入れた。どんなことになっているか、劇場で確かめていただければと思う。と言っても前回は通常の3分の1くらいしか観客動員がなかったので、比較するのも難しいような気もするのだが。

架空の劇団第29回公演
「到達! その先」
作/演出くらもちひろゆき
プレイガイドでの発売は盛岡劇場のみ8月18日より発売!
2026年
9月25(金)19時30分開演
26(土)14時開演 19時開演
27(日)11時開演
盛岡劇場タウンホール
入場料
一般前売 1800円
当日 2300円
大学生
前売当日 1000円
高校生以下
前売当日 500円
ペア割引
前売 3000円
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